ラビュMEMO  温泉編   2日目

 

 

 

 

◆ ユウ

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目が覚めたらすっかりコイツの腕の中にいた

相変わらず赤い睫毛がピクピクと動くコイツの寝顔が愛らしい

少し身体をずらしたら、俺の肩に回してるコイツの腕に力が入って

俺を抱きなおした。

でも、俺はコイツの腕を持ち上げて布団から抜け出て

朝風呂に入ってこようと思い、乱れた浴衣を羽織り直した

ラビが途中で目を覚まさない事を祈りながら、俺は露天風呂へと急いだ

流石に朝は誰も入っていない

だから、大きな共同風呂に入ってみた

こんなに大きな風呂なのに俺一人貸切気分でよかったぜ

 

 

 

◇ ラビたん

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腕に重さを感じなくなった気がした

目を覚まして見るとまたユウがいないさっ!

どうして朝早いんさ?たぶん風呂に行ってるんだと思ったけど・・・

しかし・・・この布団と浴衣の乱れようったら・・・

オレら昨夜はかなりすごかったんじゃない?

オレのパンツ・・・あんな端っこに吹っ飛んでるさっ!

とりあえずオレはスッポンポンだから、吹っ飛んでるパンツを穿いて

浴衣はまだらっこしいから(ユウがいないと着方がわかんない)

いつもの服に着替えた

布団をたたんで押入れに押し込んでから、顔を洗って

畳の上に大の字になって寝転んだ

だって眠いさ・・・    しばらくしたらユウが戻ってきた

ユウは「ん?寝てんのか?」って言いながら近付いてきた

ほわんと香る温泉の匂いに、やっぱり朝風呂に行ってたんだって思った

でも寝たフリしていたら、ユウはオレをまたいでチュvしてくれたんさ♪

そのままオレはユウを思いっきり抱きしめたさ! 

 

 

 

◆ ユウ

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朝メシを食ってから支度をして宿を後にした

この後何処に行こうかラビのヤツは悩んでいたが

俺が出かける支度をしている隙に、ガイドブックとすっかり

お友達になっていたな

結局サファリパークと古城を見て帰ることにした

サファリパークは此処から少し離れているが古城は帰り道に寄れる

ので、最初はサファリから行く事にした

俺たちはバスに乗り込んだ

ここから1時間くらいかかるそうだ

バスはケーブルカーのようにガラガラだった

また一番後ろの席を陣取るとラビはまた手を握ってきた。

 

 

 

 

◇ ラビたん

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バスに揺られ1時間・・・・

バスの中ではずっとユウと手を繋いでいて

オレはウトウトしちゃったさ

ユウはずっと窓の外を眺めていたって言ってニッコリしてくれたけど

退屈させちゃってごめんって謝ったさ

でもユウの笑顔が可愛くて、繋いでいた手の甲にチュ~したさv

サファリパークは動物園だけど、いわゆる「離し飼い」だよね

小動物もいるけどメインはライオンとか大きな動物

「草食動物」と「肉食動物」とはもちろん分かれて離し飼いしてある

どっちから見るかユウに聞いたら

「馬鹿ウサギばっかみてるからまともなウサギがみてぇな」だって!

もうユウってばっ!返事になってないさっ!

 

 

 

 

◆ ユウ

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サファリバスのチケットをラビが買ってきた

とりあえず草食動物から見る事になってバスに乗り込んだ

ラビはまた手を繋いできた

ゆっくりとバスは走り出したと思ったらいきなり窓にキリンの

顔がアップで出てきてラビのヤツかなりビックリしていて

そのリアクションがすっげー面白かったぜ

次々にガラス窓を挟んで間近に見る動物に

ガキみたいに喜んでるラビをみてると自然と

気持ちが和むよな

 

 

 

 

◇ ラビたん

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なんだかさ、窓から覗き込む動物達をみてると

こっちが飼育されて檻に入れられているようさ・・・

でも、いきなりのキリンの度アップには流石にびっくりしたさっ!

草食動物の次に肉食動物の方へ行ったけど

やっぱ迫力が違うね

ライオンは百獣の王と言われるだけあって

おっかないさっ!

でも赤ちゃんは可愛いよな~

バスを降りたら昼をとっくに過ぎていて腹へったさ・・・

ユウに蕎麦はないけど、園内のレストランに行こうと言ったら

OKしてくれたさv

 

 

 

 

 ◆ユウ

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ケチャップが沢山かかったオムライスを

上手そうに食ってるヤツが前にいる

「おい。口のまわり、人食ってきたみたいだぜ」

ラビの口の周りはケチャップだらけだ

あんまり無邪気でそのケチャップを舐めてあげたくなる

「ユウ?舐めてくれる?」

俺の思っていたことが通じてしまったのかと思った程のラビの言葉に

ぐっっと言葉が詰まってしまった

「ば・・・馬鹿かっ!さっさと拭けっ!」

 

 

 

 

 

◇ ラビたん

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メシを食った後にもう一度バスに乗ってライオンを見てから

小動物園を回ってサファリパークを後にし、

オレたちはバスと電車を乗り継いで古城へ向かった

古城についてまず驚いたのが桜の木の多さ!

桜が満開で城とマッチしていてすっげー綺麗だったさ

その風景にユウがまたマッチしていて不思議だった

なんだか桜の花びらと一緒にユウもどこかへいってしまう

ような気になってしまって、繋いでいたユウの手をぎゅっと

握ったさ。

「どうした?」って聞いてきたユウ

「オレ・・・ユウを離さないから・・・」

「何だよ急に」

「急じゃないさ。いつもそう思ってる」

「お前こそどっか行くなよ」

ユウはそう言って繋いでいた手を握り返してくれたさ

抱きしめてキスしたかったけど、周りの目があるから

ぐっとがまんしたさ・・・

城の中は各階に当時の使っていた物の展示物があって迫力があった

結構広いんだな・・・

武器・刀の階ではユウの目つきが変わったのは言うまでもないさ

 

 

 

 ◆ユウ

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「桜って綺麗だけど切ない花だよね」

そう言って

桜を見たあと、またラビは寂しそうな眼で俺をみていた

アイツはたまにそういう眼をする

その眼で見つめられると俺はたまらなく切なくなってくる

 

城の中では思いかけず日本刀がみられてラッキーだったぜ

やっぱりいいよな。日本刀は・・・

でも俺の六幻には叶わないけどな。あれは最高の刀だ。

それよりももっと最高なものは俺の隣りにいる馬鹿ウサギだがな・・・

 

 

 

◇ ラビたん

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桜がとにかく見事なんで、

城の中庭を少し散歩してから帰ろうと言う事になった

ベンチに座って桜を眺めながらユウと話しをしたさ

そしたらユウがオレの方にもたれかかってきてかわいいんさvv

「ユウ?つかれたさ?」

「いや・・・そうじゃない・・・ただ・・・」

「ん?なんさ?」

「気持ちが休まるとこがあるっていいよな」

「え?休まるトコ?」

「あぁ・・・ココな」

ユウはそう言ってオレの胸を人差し指で押してニッコリしてきた

あ~んもう!そんなこと外で言わないでさっ!

もう、人目なんか気にしてらんないっ!

オレ、ユウの顎をしゃくってキスしちゃったさ・・・

 

 

 

◆ ユウ

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だいぶ陽も落ちてきたから、そろそろ帰ることにした

城の出口付近で屋台が出ていた

ラビはおやつの時間とかなんとかほざいて

”今川焼き”を買ってきた

「ユウどれがいい?クリーム・チョコ・しろあん・こしあんってあるさ」

今の今川焼きはあんこだけじゃないのな

甘いもんは苦手だが、せっかくだからこしあんにした

歩きながら食うのもいいと言いながらまた美味そうに食ってるラビ

「お前って食ってる時が一番しあわせそうだよな」

「え?そう?あ~そうかも・・・ユウを食ってる時が一番幸せさvv」

「そっちじゃねぇよ!」 

 

 

 

 ◇ラビたん

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駅に着いたらあまり待たずに汽車に乗れたさ

またユウを窓側に座らせて駅で買った駅弁を食べた

夕飯さvv

そのあとも、めずらしくオレもユウも電車の中で起きていた

だからミニボードゲームを持ってきていた事を思い出し

バックから出したさ

ユウが以外と強いからびっくりした

夢中になってたらすぐに着いちゃったさ!

「今日はユウの部屋で寝ていい?」

「今日はじゃなくて今日もだろ」

帰り着いたオレたちはユウの部屋に真っ直ぐに行ったさ

その後は想像にお任せっ!

今回は1泊2日でちょっと慌ただしかったけど、

ユウの気持ちがすっごく伝わった旅行だったさ

ユウありがとう

 

 

 

◆ ユウ

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ラビとの旅行も今回で2回目

”楽しい”という気分にさせてくれるアイツに感謝だな

そしてラビに対する俺の気持ちがハンパじゃねぇ事も

思い知らされたぜ

また機会があったら行こうとラビが言っていたが賛成だ

俺の隣りで眠ってるラビの髪に付いていた桜の花びらを

アイツの読みかけの本にメモと一緒に挟んでおいた

明日また大好きな笑顔が見られる事を祈って

眠るとしよう

ラビ・・・ありがとな・・・

 

 

 

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最後までお読み頂きありがとうございました

いかがでしたでしょうか?ラビュ春の温泉旅行でした!

相変わらずラブぃふたりですが、今回はラビたんに対する

ユウちゃんの気持ちを強く表現してみました

これからもずっとずっと仲良しでいて欲しいですv

ラビュ大好き!

                      

 

2009年4月14日 UP るきと