ラビュのネズミーランド記 ②【午後の部】

 

 

 

 

♥ユウ

 

食後だからあまり激しい乗り物は控えようと
ドール・スモールワールドってとこに行こうとラビが提案した
それってなんだ?
わかんねぇけど、コイツについて行きゃいいんだ・・・

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♡ラビたん

 

ドール・スモールワールドは思いもよらず結構混んでいたさ
大分並んだけどもう一回並んでみても良いくらい良かった!
オレ達はゴンドラに乗ってぐるっと回るんだけど
世界各国の民族衣装を着た人形たちが歌を歌ってるんさ
それが綺麗だし可愛いし華やかだし素晴らしかった!
さすがのユウもぽ~となってみてたよ
「ユウ、綺麗さね」
「あぁ、すげぇな」
「世界のみんながこうして平和にすごせればいいのに・・・」
「そうだな・・・」

10分くらいだったけどゆったりと時間が流れて行く感じがしたよね

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♥ユウ

 

この人形のヤツはすごかったな
遊園地って乗り物ばかりだと思ってたけど、これはすごいアイデアだと思った
機会があったらまた見たいってのはアイツに言ってもいいのか?

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♡ラビたん

 

タジーランドも他にも乗りたかったけど
時間がないからピーさんのハニーバントに行った後
トーン・タウンへと向かった
ここはひとつの村って感じでかわいらしいさ!
アヒルのボートはお子様向けだとユウがげんなりしてたけど
オレは面白かったさvv
ネズミーの家も見てみてみるさ!

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♥ユウ

 

ネズミのくせに良い家に住んでやがるな
羨ましいぜ
この家すっげーレトロ調で良い感じだしな
でも俺が住むには落ち着かんな・・・
それにしても、このネズミは人気オーラが出てるけど
いつもヘラヘラしてて、どっかの誰かみてぇだな・・・

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♡ラビたん

 

ユウ?なんか言ったさ??
ネズミーの家は可愛いさね~
こんな家にユウと2人で住めたらいいねvって
ユウに言ったら「こんな部屋じゃ落ち着かん!」って
すたすた出て行っちゃったさ;;
ユウっ!待ってよっ!

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♥ユウ

 

俺が先に出てきたもんだから
ラビのヤツ血相変えて追いかけてきた
俺が怒ったかと思ったらしい
お前には怒ってねぇし誰にも怒ってねぇ
ただあの甘ったるい空間が俺に合ってなかっただけだ

ラビが気を取り直して
ラビットのなんとかスピンに行こうと
俺の手を掴んでにっこりした

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♡ラビたん

 

ランジャーラビットのトゥーンスピンにオレらは並んだ
ユウったらラビットのスピンとか
お前が回ればいいじゃんかとか言うんさっ!
「オレはいつもユウの回りを回ってるさっ」
「そうだったな」
オレ達は大笑いした

タクシー型をしたカートに乗って
ハンドル回したらくるくる回って面白かったさ!
ちょっとスリリングなトコもあって
こういうの良いさねvv

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ユウ

 

大分夕陽が眩しくなってきた
くるくる回るやつから出てきたら
ポップコーンの屋台があった
ラビはコレたべようと早速買ってきやがった
キャラメル味で結構イケる
喉もかわいたからとドリンク付きだ

ゆっくりとオレ達はそれを頬張りながら歩き、
途中のベンチでひと休みする事にした

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♡ラビたん

 

キャラメル味のポップコーンとか美味いさっ!
今度アレンにも食べさせてあげたいと思ったけど
ワゴンごと食べちゃいそうだよね()
ユウが結構気に入ったみたいで
ポップコーンの減りが早かったさ

ポップコーンを掴むユウの手が急に止まった

「お前ってさ・・・すっげー慣れてんのな」
「え?なにが?」
「その・・・こういうデートみたいな事に・・・旅行に行った時から思ってた」
「はぁ?」
「だってホラ、気配りとか・・・相手を退屈させねぇし・・・」

ユウったら急にどうしたんさっ!
でもそれって「オレといて楽しい」って事だよね!

「まぁデートは悪いけどユウが初めてじゃないよ。女の子と何回かある。
 ユウだってそうでしょ?」

ちょっと意地悪言ってみたさ。でも本当の事さ。
ユウったらちょっと困った顔してる・・・かわいいな

「まぁ・・・そうだけど」

あ~。下向いちゃったさ~;

「でも、旅行はユウが初めてだったんだよ」
「・・・・・」
「オレの過去に嫉妬してくれて嬉しいさ」
「はぁ?嫉妬なんてしてねぇよっ」

ほらキタっ!ムキになるユウちゃん!

「してるじゃん。はっきりとわかるさ」
「してねぇよっ!馬鹿ウサギがっ!
 お前の過去なんざ知ったこっちゃねぇっ!」
「もう、ユウったら・・・」
「うるせぇ!うるせぇ!」

ユウちゃん顔真っ赤さっ!

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♥ユウ

 

アイツは俺の肩を抱き寄せ
「ユウ、黙れよっ!」ってマジ顔になった
ラビのマジな顔はちょっとハッとする

俺がたじろいでいると左手に持っていたポップコーンを
傍に置き、俺の頬にその手を添えてきた
「俺は今、ユウだけなのっ!余計な考えは捨ててっ!」と
じっと俺の瞳を見つめてる
「ラビ・・・」

ラビはそのまま両手で抱きしめてきた

「もぅっ!わからずやなんだからっ!」

本当はお前の気持ちがうれしいんだ

ごめんな

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♡ラビたん

 

あちゃ~。
意地悪言ったのがまずかったみたい;
しばらくユウが落ち着くまで抱きしめてたさ

「わりぃ・・・」

しばらくしてユウはそう言うと少しオレから身体を離した

「ねぇユウ?」
「・・・?」
「キスして」

オレの言葉に回りに視線を伺うユウだけど
唇を近づけ一瞬オレの唇をついばんだ

「ユウはおバカさんさね」
「チッ!」

舌打ちするとオレの手を握ってきた

「次、行くぞ。離すなよ」

夕陽がななり傾いてきてあたりが薄暗くなってきたさ
残すはトゥーランドさねvv
オレはユウの手を絡め取り握り返した

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♥ユウ

 

人前でキスを要求するラビは容赦ない
でもそんな事も平気で俺の気持ちを
受け止めてくれるラビに感謝だな

陽が暮れてあたりがずいぶんと暗くなってきたし
冷え込んできた

俺達はすぐ近くのキラージェットに乗ってみることにした
小型ジェットで旋回する乗り物らしい

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♡ラビたん

 

キラージェットは遊園地の定番的な乗り物さ
速度がだんだんと速まっていくとヒューって気分になる
ユウちゃんの髪がさらさらなびいて綺麗さねv
このまま宇宙の果てまでユウと飛んでちゃいたい気分さっ!

って・・・え?

ユウちゃんたらオレの肩に寄りかかってきちゃったさっ!

「ユウ?気分悪い?」
「いや、気分はいい。」
「オレも気分いいさっ!」

このドキドキ。ユウに聞こえちゃうかな・・・()

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♥ユウ

 

風を受けてたらすごく心地よくなって
ラビの肩をかりてしまった
とても気持ちがいい。

もうしばらくこの気分を味わっていたかったけど
そうもいかねぇよな・・・

ギャラクシーマウンテンのなんとかパスをもらったあと
キャプテンLYっつーのを見た
Dってすげぇな
直ぐ側に画面のヤツらがいる感じになる
それに迫力あって引き込まれそうになる
そういや、るきとのヤツがマイコーなんとかってのは
見てくるといいとか言ってたのを思い出したが
こいつなのか・・・マイコーって・・・
有名らしいがな・・・
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♡ラビたん

 

ユウは不器用さんだから
たまにこんな風にわからずやさんになったかと思うと
しおらしくなったりと忙しくなる時がある
そういえば旅行の時もあったさね・・・
それもこれもユウの愛情表現だから嬉しいんさっ!

でも、パス・レフトイヤーのワールドブラスターは
ユウちゃん張り切ってたさっ!
シューティングアトラクションなんだけど
ユウちゃんがシューティングに熱くなってるなんて
以外や以外でビックリしたさ
それも結構スコア上げてる・・・

「ユウさ、六幻は刀じゃなくて銃にすれば?」
「は?俺は青い方のエクソシストじゃねぇよ」
「青い方??」

なんだかよくわからないけど
オレもがんばったさっ!

 

 

>>③「夜の部」へ続く